為替介入

ついに為替介入した。「単独だから意味無い」とか「全体的な為替市場からすれば微々たる金額なので効果薄い」みたいに評価する専門家も多いけれど、その割に効果を発揮している。なぜか? どうやら専門家の皆さんは、自国通貨を安くする介入と、高くしようとする介入を同
じだと考えているらしい。

円が安くなっていた状況から高くしようとすれば、大量に円を買わなくてはならない。つまり円を買うための外貨が必要。そもそも貧乏人だとタイしてお金無いから、他の国にお願いして一緒に介入しなくちゃダメ。実際、過去の歴史を見ると、協調為替の大半は自国通貨の価値を高めたい国が依頼する。

しかもTVのコメンテーターを見ても皆さんカン違いしてます。為替介入はお金のムダ使いだ考えているらしい。「税金を使うのか?」と言う人までいるので驚く。どう考えても行き過ぎた円高を防ぐための介入は、絶対損しない。無限にお金持っている人が掛け金の上限無しで丁半バクチを行うようなもの。

丁に1万円掛けて負けたら、次の勝負も丁に2万円掛ければいい。さらに負けたら、またまた丁に4万円。丁ばかり100回は続かないから(続いたら明らかにイカサマで勝負が成立しない)、いつかは絶対儲かる寸法。アメリカとヨーロッパの貨幣価値を見れば、現時点で超円高なの、明白でしょう。

以前も紹介した通り、日本で981万円するBMWのM3がアメリカじゃ半額以下の460万円(1ドル83円計算)。横滑り防止装置やサイドエアバッグを標準装備するCR-Zだって160万円なのだ。頭脳明晰な専門家達は、そういった世の中の流れを見ない。だから1ドルが70円台になると思っちゃう。
 

何度も書いてきた通り、この勝負、転んだって利ある。だって外貨を安く買えるのだから。ドルなら83円。ユーロだと108円くらいで大量に買い込んでおけば、必ず高く手放せます。円高の時に外貨預金するの、利益を求めるからでしょ? 円を買うのは外貨必要ながら、売るなら日銀がお金を刷ればいいだけ。

お金持ちのバクチ状態です。また「日本」という投資家は、決して小さくない。ここ単独でを儲けさせるような流れには絶対ならないだろう。日本に追従する投資家が出てくると
思う。しかも断固たる介入を行えば、海外脱出を検討している企業も考えを変えてくれる可能性大。この効果も大きい。

強いて不満を書くと「遅いんだよ!」でございます。

初日の介入額は1兆円を越える規模だったらしい。引き続き海外市場でも介入したため、すでに2兆円を超えたか? 財
務省/日銀チームとしちゃ大いに頑張った。仮に30兆円の介入で85円のドルを買い、95円で手放せば3兆5千億円の利益を生み出せる。ドルの貨幣価値は95〜100円だと考えます。

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6 Responses to “為替介入”

  1. lucky より:

    いつも勉強させて、いただいてます。
    国沢先生の考えに、同感、致します。
    日本の介入で流れが、変わる事を望みます。
    将来的には、アジアのFTAに日本加盟まで、対策が必要と思います。
    また、輸出をしている企業は、9月末までに外貨を円に変え、中間決算が良くなれば良いと思います。
    個人的には、金塊の次に安全な資産は、日本の円と、勝手に思っています。

  2. MCタイチ より:

    何時もネガティブな時だけ登場していますが、普段の国沢さんの記事は秀悦だと思っています。・・・とまた前置きした上で、やはり一言いわねばと思いました。
    為替は買うときには確かに丁半博打と同じで、どっちに転ぶか判らないところがありますが、売るときには結果は判っています。そして、たとえ買いが当りでも(買った通貨が上がっても)売らなければ利益を確定できません。
    例えば昨日、日本がドル買い介入して思惑通り円が下落(ドルが上昇しました)。この時点で売れば利益が出ます。しかし日銀はそんな事はしません。ドルを売ると市場が反応してまた下がる(円高になる)確率が高いからです。逆にドル買いしても更にドル安が進行したら当然含み損をだします。つまり日銀はどっちに転んでも損する取引しかしないのです。
    そうやってこれまで通算100兆円ほどのドルやユーロを買って30兆円ほど含み損を出していると言います。

    このツケを払うのは一般国民、特に未来の納税者である子供です。逆に得をしたのは売り抜けるヘッジファンドと長期金利の低下によって利払いが減った米国民です。

    今やドルもユーロも安定資産とは言えず、リスク回避的な資金が向かう先が相対的にマシな円なのです。だから一旦戻してもまた円高が来るでしょう。そのたびに日本が介入してまた摩られるんですか?
    はっきり言って80円/$になって潰れるような単純輸出企業は淘汰されるべきだと思います。もう「トヨタ(他自動車メーカー)にとって良いことは日本にとってよい事だ」という時代では無いし、トヨタ自身、円高とか国境とか関係ないグローバル企業になりつつあると思います。
    円高なら家計にとっては基本プラス効果。企業なら資源や海外企業がお買い時。結局、円高で困る人って誰なんでしょう?

  3. 暇隠居 より:

    円高が家計にとってプラス…などと脳天気な意見が見られますが、日本の経済構造を支えてきたのは輸出産業です。円高になれば当然利益が出なくなり 雇用への影響(首切り、低賃金雇用)、工場の海外流出とそれに伴う技術流出が出てきます。そうすれば家計収入が減り 輸入製品の価格低下以上に深刻な影響となります。
    (それにしては輸入車の価格が為替レートとは無関係に高止まりしているのは 馬鹿げたことです)
    戦後日本は輸出産業で経済を進展させ、その日本経済に金融業の失敗が再三ダメージを与えています。
    日本は本当に金融と政治が三流の国です。それが為替動向に振り回される結果となって現れています。中国など米国から非難されようが断固として自国通貨を守っています。それだけの姿勢が日本の政治家(いや政治屋、政局屋と言うべきか)には欠けています。

  4. 999 より:

    暇隠居 さん
    円高になると輸出した際に利益がでます。
    いま日本は円安で困っているのです。

  5. 製造業ではない人 より:

    80円/$になって潰れるような単純輸出企業は淘汰されるべきだなどというのは、国内に雇用がないと生きて行けないような奴は、淘汰されてしまえ(死んでしまえ)というのと変わらないような気がします。こんな考えがはびこると、われわれの子孫は、女性はフィリピン人のように中国や中東のの富豪のところにメイドやナースとして、男性は労働者としてシベリアあたりに出稼ぎに行くしかなくなるでしょう。頭脳や技術で、個人で世界で勝負できるというのはほぼ幻想だと思います。

  6. 住むなら日本 より:

    経済評論家や教授とかでも円高の問題は意見が分かれますね、難しい問題ですね
    現在の経済水準を維持しようと思ったら、現状は輸出産業はに頼るしかないと思いますが・・・
    内需に期待も、金を使わない高齢者と、金の無い若者しか居ない日本では・・(生活保護の外国人も多いですが)
    FTAの問題は早急に対応するべきだと思います、農業やJAも変わらなければ駄目だと思います
    過去の結果をみると単独介入は流れを遅らせる事は出来ても変える事は出来なかったらしいですが
    今回は変えられるといいですね。

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