第2次世界大戦に学ぶ

明日は敗戦の日。第2次世界大戦について書かれてたモノを読むと、軍の指導者のオロカさや判断応力の低さに憤りを感じる。といっても実質的に海軍戦力の終わりとなったミッドウェーの戦いや、陸軍の悪さを全て露呈したガダルカナルの戦いがアアだったらコウだったら、ということじゃない。

ちなみにミッドウェー海戦は勝利に沸いた昭和16年12月の真珠湾攻撃の半年後の昭和17年6月。ここで実質的に6隻しかなかった空母のウチ、戦力の高い方から4隻をイッキに失い、ベテランの搭乗員と多数の戦闘機&爆撃機を失った。以後、制空権を確保できなくなり、大和も武蔵も動けなくなる。半年で負けたワケです。

ガダルカナルの戦いは昭和17年8月に始まる。これまた現在の日本の政府と全く同じで無策。なにしろ糧食を確保せずに3万1千人もの兵員を送り込んだのだ。現場の指揮官は最大限のチカラを発揮して健闘するも、圧倒的な敵戦力に押され、1万5千人が餓死したと言われているのだから悲惨である。

ミッドウェー海戦で残ったエース級の搭乗員は、ガダルカナルの支援のためラバウルから往復2千kmという、単発戦闘機としては考えられない距離(GPSもINSもない時代の洋上飛行では行って帰ることすら困難だったろう)を飛び、さらに目的地では空戦をしなければならなかった。

参考までに書いておくと、往復2千kmとなると飛行時間は7〜8時間に達す。零戦のような戦闘機の航続距離は、移動のためのもの。例外的な使い方と言って良い。したがってトイレだって付いておらず、座ったままスルしかなかったそうな。また、空戦で燃料を使ったり被弾したりして帰路に墜落するケースも少なくなかったと聞く。

つまり日本の戦争は半年で負けていた、ということです。それでも戦いを止めない情報判断能力の低さに加え、残った兵員達を粗末に扱うという姿は、今の日本の官僚の姿とダブる。そういった方向に国が向かわないようにするのがメディアの価値なのだけれど、いかんせんTV局も新聞社も幹部は官僚と同じ資質を持つ。

つまり勉強の出来る人、だということです。第2次世界大戦で発言力のあった指揮官達を分析すると、明治維新を知っているサムライ達でなく、勉学にいそしみ出世したメンツばかり。保身や出世、自己顕示欲、思い込みの強い輩です。安全な場所から仲間の背中にタマ打つ連中も多い。

古今東西平和が続くと、そういった人が出世していくシステムになるから不思議です。もし乱世になるなら普通の人の命を巻き込む第2次世界大戦型でなく、事実上の無血革命だった明治維新を見習いたい。明治維新の面白さは、国を動かす実力を持っていた人が坂本龍馬に代表されるユニークな人材を評価したことです。

東京港大華火祭では45cm玉が上がる。近距離だとズシンという空気の波動を感じるほど。平和の世の中だから楽しいけれど、65年前は実弾の波動だったろう。波に揺られ、華やかな花火を見ながらいろんなことを考えました。読者の皆さんも御意見あればコメント下さいまし。

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6 Responses to “第2次世界大戦に学ぶ”

  1. buchi より:

    ほんとに日本の上層部はクズだったと思う。
    特に「虜囚の辱め、、」やら「一億総特攻」やらを口にした人間が自決もしなかったのは、怒りしか覚えない。
    未だに家族が金持ちの東條家って。。。
    日本人はお人よしだ。。

  2. sprit-isi より:

    アメリカのヨーロッパ戦線参戦理由のために、ハルノートを突きつけられたわけで、ノートの内容を実行されたら、お手あげなわけで、、、、
    情報収集能力不十分
    資源的に問題があったのに、地理的政治的理由で大陸へ進出してしまい、エネルギーの確保が後手にまわってしまったかと(先天的な問題として近代以降非常に重要なのに)
    真珠湾攻撃だけでやめておいて、ヨーロッパ戦線に参戦できたから、もういいでしょうといって和平をもうしこめばよかったかと、、、、、汗

  3. 矢野 より:

    現在の日本の状況が戦前の日本の状況に似ているという話を聞きますが、あながち間違ってはいないように感じます。
    自衛隊を当時の日本軍とダブらせるような報道が多いように感じますが、それを動かす立場にある官僚や政治家のほうがよほどそれに近いのではないでしょうか。
    そうした自分の保身や利権にばかり夢中な頭のよい人たちに結果として使われてしまう自衛隊員が、むしろ気の毒でなりません。
    先の大戦であれだけ酷い負け方をしたのに、いまだにこの国は情報の重要性がわかっていない。
    再び不幸な状況が訪れないことを切に願うばかりですが、鍋のなかのカエルがゆっくり煮られると
    そのまま逃げずに茹で上がって死んでしまうように、この国の終わりは案外・・・・。

  4. saetta より:

    故坂井三郎氏の大空のサムライに、ガダルカナルの件は詳しく書いてありますね。行きだけで8時間弱、サービスエリアなんて無し、エンジンが止まったらその時点で終わり。無事についても、それから空中戦=殺し合いが待っている・・。無理です・・。
    物事は始め方よりも、終わらせ方の方が難しい場合があります。当時の指導者達は、連合国相手にどこまでやるつもりだったのか?理解に苦しみます。現代でもそうですが、この国をどこに連れていくつもりなのか。ゴールを設定し、道筋を考え、見積もりを行う。頭の良い官僚さん達には、簡単そうで難しいかな。
    人力車主力の国が、6〜7リットルのターボ車バンバン作ってる国に喧嘩売っちゃダメだって・・。イギリスの傑作エンジンのマーリンをフォードとかの普通の自動車工場が量産出来ちゃうんだから、基礎工業力が日本と違いすぎますね,悲しいかな。

  5. ノブ より:

    コメントもステレオですね。
    これが日本人なのですよ。
    8時間の飛行の奇襲その物は、賞賛に値する作戦です。(やり方が悪いが)
    敵は混乱したのは事実。(近くに空母が有ると信じ、まさしく血眼になり探した)
    児童手当。農家の個別保障。どれも考え方は間違っていない。方法が悪いだけなのに。
    国沢さんもその口かな?ジャーナリストは罵詈雑言を浴びても紳士に意見をかわすのが仕事!
    僕のたわいも無い、一言で激怒して締め出すとは、二流の人間のする事。(僕が貴方に、危害を加えましたか?)
    アメリカ人は勝利の為に、まず相手を怒らし冷静な判断を奪う事をします。
    それが、勝利への早道だから。
    世界を相手にするのなら、了見の狭いあなたには無理!
    せいぜい、日本で耳障りの良い意見ばかり聞いて、友達クラブしなさい。
    僕が敵で、潰しにかかったら。激怒した時点で僕の術中にはまっています。そんな事も判らないで、日本を論じないで下さい。

  6. みち より:

    この大戦の是非は置いとくとして、日本軍という組織の戦い方は全く愚かとしか言いようがなかったですね。
    人(兵士)を大切にしないと言う今の日本の組織と似ているよう気がしてなりません。
    ご指摘のように南方戦線の島々では後方からの支援も無く戦いを強いられ、最後は無意味な万歳突撃…
    本土空襲を阻止するための最後の砦と言われた硫黄島でさえ見捨て多くの犠牲者を出したのは映画「硫黄島からの手紙」からでも読み取れます。
    またあの「ゼロ戦」も名機と言われていますが、運動性能が良かったと言う性能の裏には急降下すると翼が引きちぎれることもある極限までの軽量化と、ひ弱な防弾装備の上に成り立っていたと言うこともまた事実です。
    数年前のテレビの戦争検証番組で戦争末期に防弾装備の充実を軍上層部の会議に提言し討議していたところ、ある大物幹部から「気持ちが入っていないから撃たれるのだ…」と一蹴され、その場の雰囲気ががらりと変わり対策は先送りにされていったそうです。
    今の日本の危機感を、どれだけ日本の上層部が理解しているのかと思うと「そのうちどうにかなるさ…」考えているとしか思えませんね…

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